2026年、あえて「現場」に立つ理由:催事・POPUP・イベント出展がメーカーを救う3つの価値
ネット広告費が高騰し、大手ECサイトのアルゴリズムに翻弄される今、リアルな現場への出展は「最も投資対効果の高いマーケティング施策」へと変貌しています。
1. 顧客の「迷い」を「確信」に変える、唯一の場所
物販品において、顧客が最後に購入をためらう理由は「質感・重さ・サイズ感・作り手の体温」の欠如です。
戦略: 百貨店催事やPOPUPを、単に在庫をさばく場ではなく、顧客に**「疑似体験」**をさせ、ブランドへの信頼をチャージする場所と定義します。
効果: 現場での1on1の対話が、ネット上での比較(横軸)を無効化し、ブランドへの深い納得(縦軸)を生み出します。
2. 「売れる仕組み」を磨き上げる、最高のテストマーケティング
催事やイベントは、メーカー自らが開発したVMD(陳列)やPOPが、初対面の顧客にどう響くかを検証する「実戦の場」です。
戦略: 出展を通じて、顧客が足を止めるキャッチコピーや、手に取る動作を徹底的に観察し、その知恵を内製化します。
効果: ここで磨かれた「売れる型」は、そのままSAや道の駅などの常設拠点、さらには自社サイトのコンテンツへと還元され、組織全体の自走力を高めます。
3. 「指名買い」の種をまく、LTV(顧客生涯価値)の起点
イベントでの出会いは、一過性の売上ではありません。その場での感動が、後の「指名買い」へと繋がる導線になります。
戦略: 出展ブースを「専用サイトへの入り口」と位置づけ、その場で購入しなかった層にも、後日ネットで購入できる仕組み(QRコードや限定特典)を標準化して提示します。
効果: 問屋催事等でバイヤーと直接つながることも重要ですが、何より「一般顧客の熱狂」を目の当たりにさせることが、後の販路開拓における最強のエビデンスになります。
結び:現場に立ち、ブランドを「資産化」せよ
百貨店や問屋の枠組みが揺らぐ今だからこそ、自ら現場(POPUP・イベント)に飛び込み、顧客の温度を感じることは、メーカーにとって最大の防衛策であり、攻撃策でもあります。
百貨店催事・POPUP: ブランドの「格」を上げ、熱狂的なファンを作る。
問屋催事・イベント: 市場のニーズを直接拾い、次の一手の「根拠」を掴む。
共通の目的: リアルで得た知恵を仕組みに変え、ネットでの「自走」を加速させる。
2026年、現場を持たないメーカーは、顧客から忘れ去られます。金沢・東京・京都の現場で私が日々感じているのは、**「現場で顧客を納得させた商品こそが、デジタルでも最強である」**という揺るぎない事実です。
ビジネス伴走支援コンサルタント:セールスウィズ(金沢市・東京都・京都市) 瀧澤正人
