【実録】AIの書いた提案書を、私が「ボツ」ではなく「アップデート」させた理由。
「AIを使えば、誰でも100点の提案書が書ける」 そんな時代背景の中、ある若手社員が持ってきた新規事業の提案書。構成は完璧、データは緻密、市場分析も非の打ち所がない。まさに「AIが導き出した正解」がそこにはありました。
しかし、私はあえて、その提案書をそのまま進めることはしませんでした。 理由はたった一つ。**「そこに、彼にしか語れない『体温』が1ミリも宿っていなかったから」**です。
1. 100点の正論は、0点の情熱と同じである
AIが書く提案書は、過去の成功事例を繋ぎ合わせた「平均値」です。確かに間違いはありません。しかし、間違いがないということは、誰の心もざわつかせないということです。
新規事業を立ち上げる、あるいは伝統を覆すような革新を起こすとき、必要なのは「正論」ではなく、周囲を巻き込む「熱」です。 AIが用意した50%の論理は、あくまで「土台」に過ぎません。残りの50%に、本人の「どうしてもこれを届けたい」というエゴや偏愛、つまり魂を宿らせなければ、人の心は1ミリも動かないのです。
2. 「現場の違和感」こそが、AIを凌駕する武器になる
私は、その若手社員にこう問いかけました。 「このスライドは論理的で素晴らしいね。でも、このプロジェクトを一番進めたい『君自身』の言葉が、データの影に隠れてしまっている気がするんだ。 一度、この綺麗なデータを横に置いて、君が現場で一番『これはおかしい』と肌で感じた、理不尽な体験を1枚目のスライドにしてみないか?」
AIはデータの行間にある「ため息」を読み取ることはできません。 私が伴走支援で大切にしているのは、AIが出した100のデータよりも、**現場で感じた「50の違和感」**です。「数字ではこう出ているけれど、現場のあの時の表情は、別のことを言っていた」。 この、データと直感の「50対50」のせめぎ合いの中にこそ、真の解決策が隠されています。
3. 「黒子」としての私の伴走
彼は少し驚いた様子でしたが、翌日、全く違う1枚を持ってきました。 それは、彼が顧客の元へ通い詰める中で目撃した、切実な課題を綴った泥臭い1枚でした。結果、その提案は「そこまで言うなら、やってみよう」と、相手の役員の心を動かしたのです。
AIという「秀才の脳」をリスペクトしながら、最後は人間という「熱い意志」で決める。 これが、今の時代に求められる思考の黄金律です。
まとめ:効率に魂を宿らせる「手業」を
AIに思考を丸投げするのは、自分の人生の主導権を手放すのと同じです。 AIが出した冷徹な「50%」を土台にして、あなたの「50%」の情熱をぶつけ、100%を超える爆発を起こす。
伴走支援コンサルタントとして、私はあなたの「魂の50%」を引き出すために隣に立ちます。 AIには書けない、あなただけの「物語」を、一緒に創り上げませんか?
ビジネス伴走支援パートナー:セールスウィズ 瀧澤正人
