「お世話になっております」「突然のメール失礼します」で即終了。新規開拓メール、最初の3行で「ゴミ箱」へ送られる本当の理由。
「やっと見つけた理想の取引先。なんとかして接点を持ちたい」
その熱意を込めて書いたメールが、もし「お世話になっております」から始まっているなら、その瞬間にあなたの努力は水泡に帰しています。
経営者が最初の3行で「非表示」ボタンを押す、本当の理由を直視しましょう。
1. 【NGの正体】なぜ丁寧な挨拶が「拒絶」を生むのか
NG例: 「お世話になっております(初対面)」「突然のメール失礼いたします」
理由: 2026年のビジネスシーンにおいて、これらは「思考停止の定型文」の代名詞です。特に面識がない相手への「お世話に〜」は、リサーチを怠った営業代行やAIがバラ撒く最も安易なフレーズであり、**「私はあなたのことを調べる時間を惜しみました」**という宣言として受け取られます。
経営者の心理: 「またテンプレートの売り込みか」——この0.1秒の直感が、信頼の扉を閉ざします。
2. 「知らない」は免罪符にならない。必要なのは「誠実な仮説」
面識がないことは問題ではありません。問題なのは、知らない相手に対して「なぜあなたなのか」という必然性を提示できていないことです。
戦略: 挨拶を捨て、相手の「今、この瞬間」にリーチする事実から入る。
OK例: 「〇〇社長、昨日のSNSでの『〇〇という挑戦』の発信を拝見し、その覚悟に共鳴して筆を執りました」
効果: 「このメールは、私一人に向けて書かれたものだ」と認識させた瞬間、面識の有無は関係なくなります。
3. 【新・戦場】高級販路を勝ち取るための「3行の品格」
かつての量販店のような「数」の争いではなく、今や**「文脈(コンテキスト)の奪い合い」**です。
例示: たとえば、外資系高級ホテルのラウンジや、会員制コミュニティの限定ギフト枠。こうした「一等地」のバイヤーが求めているのは、形式に拘泥する業者ではなく、自社のブランド価値を深く理解し、そこに「新たな熱量」を加えてくれるパートナーです。
正解: 「貴社のブランドが守り続けている『〇〇という品格』。それをさらに研ぎ澄ますための、新たな販路の可能性を提案させてください」
結び:冒頭3行は、貴社の「誠実さ」の最前線
「知らない相手」だからこそ、定型文という鎧を脱ぎ、丸腰の言葉でぶつかる。それがセールスウィズが提唱する「自立した営業」の姿です。
「お世話になっております」を「拝見いたしました」に変える。
「突然の〜」という謝罪を捨て、相手への「関心」から入る。
一斉送信のノイズを突き抜け、「あなたにしか送っていない」という証拠を刻む。
2026年。新規開拓を成功させるのは、美文でも丁寧な挨拶でもありません。1通のメールに込めた「相手への深い理解」と、それを3行で伝える整理整頓の技術だけです。
ビジネス伴走支援コンサルタント:セールスウィズ(金沢市・東京都・京都市) 瀧澤正人
