「店舗を売るな、信頼を売れ。」直営店を『最強のB2B営業拠点』に変える、究極の二毛作戦略。
「直営店は一般のお客様向け、OEMは法人向け」
もし、社内でこのようにビジネスを切り分けて考えているなら、それは貴重な資産を半分捨てているのと同じです。
2026年、生き残るメーカーの姿は、直営店という「聖地」でブランドの品格を磨き、その圧倒的な実績を武器に、法人案件を「指名買い」へと変えていく統合型ハイブリッド経営にあります。
1. 直営店を「商談の最終兵器」として再定義する
多くのメーカーが展示会や一斉送信メールに多額のコストを投じていますが、最高の営業拠点(ショールーム)は、すでにあなたの手元にあります。
シナリオ: 1on1メールでアプローチした法人バイヤーを、まずは直営店へ招待します。現場の職人が機に向かう際に放つ「20%の執念」を、整理整頓された空間で直接体験してもらうのです。
効果: スペックや価格を語る前に「この会社と組めば、これだけの世界観が作れる」という動かぬ証拠を見せる。これにより、相見積もりのない、高単価な成約が実現します。
2. 店舗の「一次情報」をOEMの提案武器に変える
直営店で日々吸い上げる「お客様の生の声」は、法人顧客(OEM先)にとって何よりの宝です。
シナリオ: 提案の際、「直営店での接客を通じて、今のお客様は〇〇という変化を求めていることが分かりました。だからこそ、御社の新製品にはこの技術が不可欠です」という、現場発のマーケットデータを添えて提言します。
効果: 単なる「製造請負」から、市場を熟知した「戦略的パートナー」へと昇格し、収益性の高いコンサルティング型OEMへと進化します。
3. 【図解】情報の整理整頓サイクル:B2CとB2Bの共鳴
この二毛作戦略を成功させる鍵は、情報の「目詰まり」を解消し、循環させることにあります。
【深化】直営店(B2C): 自社定番品で「品格」を磨き、熱狂的なファンを作る。
【変換】共有: 店舗で得た「一次情報」を、B2Bチームが使える「武器」に整理整頓する。
【拡大】OEM(B2B): 磨き上げた技術を他社へ提供し、工場の稼働と収益を最大化する。
【再投資】還元: OEMで得た収益を、さらなる店舗展開や技術継承に投じ、ブランドを強化する。
結び:自律したメーカーのみが立てる「二兎を追う」境地
直営店で自らの物語を語り、OEMで他者の物語を支える。この両輪が回る時、組織は景気に左右されない強固な自走状態に入ります。
直営店を、自社の「執念」を証明する最高峰のステージとする。
OEMを、自社の「技術」を広く社会の課題解決に繋ぐ翼とする。
その両方を支えるのは、現場の熱量を資産に変える「情報の整理整頓」である。
2026年。全国に広がる直営店の輝きが、そのまま法人窓口への信頼の証となる。この美しい循環こそが、メーカーが歩むべき「最適解」の道です。
ビジネス伴走支援コンサルタント:セールスウィズ(金沢市・東京都・京都市) 瀧澤正人
