提案

2026年度「市場を奪うな、市場を創れ。」シェア率の呪縛を捨て、圧倒的な自主路線で生き残る。

「業界シェアNo.1を目指すべきか?」
多くの経営者がこの問いに悩み、広告費と価格競争の泥沼に足を踏み入れます。しかし、2026年の市場において、資本力に物言わせた「数の力」に挑むことは、自社の首を絞めることに他なりません。

私たちが今、整理整頓すべきなのは「シェア率(占有率)」の本当の意味と、自社が歩むべき「時間軸」の置き方です。

1. 「PayPay」が証明した、圧倒的シェア奪取した戦略をとった場合のメーカーの代償
シェア率を追う戦略の極致が、PayPay(ペイペイ)に代表される「プラットフォーム戦略」です。

戦略の本質: 巨額の資本を投じ、赤字を掘ってでも利用者を囲い込み、他者が入り込めない「インフラ」になること。

教訓: この戦い方は、資本力が全ての「勝者総取り」の世界です。ものづくりに執念を持つメーカーがこの土俵に上がれば、待っているのはコスト削減による「品質の劣化」と「現場の疲弊」という目詰まりだけです。

2. 「オンリーワン」という名の、無敵の自主路線
一方で、シェア率はわずか数パーセント、あるいはそれ以下であっても、驚異的な収益性と永続性を誇る企業があります。例えば、世界的なラグジュアリーウォッチブランドや、特定の分野で「これしかない」と言わしめるニッチトップ企業です。

戦略の本質: 市場のシェアを考えるのではなく、顧客一人ひとりの「人生における占有率」を奪いに行くこと。

オンリーワンの姿: 自社の技術力、品質、そして独自の美学(和洋融合の様式美など)を突き詰め、他社との比較を無効化します。

3. 直営店展開とOEM:自主路線を支える「二毛作」
「シェアは追わない。しかし、特定の層には圧倒的に支持される」
この状態を作るために、直営店舗での定番品販売と法人OEMの多角化が威力を発揮します。

直営店(B2C): 自社の「時間軸」で磨き上げた最高峰の品質を、直接顧客に届ける。ここはシェアを争う場所ではなく、ブランドの「品格」を証明する聖地です。

法人OEM(B2B): 「シェアは追わないが、この技術においては世界一」という姿勢が、法人顧客には「喉から手が出るほど欲しい希少性」に映ります。

4. 自走する組織が選ぶべき「時間軸」
シェアNo.1という目標は、常に競合他社の動きに左右されます。しかし、自主路線は「自社の成長」だけを見つめます。

内製化の極意: 外注の流行に流されず、現場の一次情報を整理整頓し、自社の「執念」を形にし続けること。

1on1の深化: 100万人へのアピールよりも、目の前の一人、一社の法人と「代えがたい関係」を築く一通のメールに全霊を注ぐこと。

結び:ナンバー1ではなく、オンリー1が市場を支配する
2026年。生き残るのは、誰かの真似をしてトップに立った者ではなく、自分たちの道を信じ、歩み続けた「自律したメーカー」だけです。

「数」の呪縛を捨て、自社の「品質」に立ち返る。

既存市場のルールを壊し、自社だけの「聖地(直営店)」を創る。

シェア率を追わない勇気が、結果として最強の「収益性」を引き寄せる。

私たちは、他者のバケツを奪い合う必要はありません。自らの手で、見たこともないほど深く、美しいバケツを創り上げればいいのです。

ビジネス伴走支援コンサルタント:セールスウィズ(金沢市・東京都・京都市) 瀧澤正人

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